1/26 「今泉台みんなのまちづくり懇談会2025」 参加報告

2025年1月26日に開催された**「今泉台みんなのまちづくり懇談会2025」**(主催:NPO法人タウンサポート鎌倉今泉台)に参加し、市や大学、各団体が連携して空き家問題に取り組んでいる現状を確認しました。
私自身、実家が鎌倉の今泉台にあるため、以前からこの問題には関心を持っていました。 実家周辺でもさまざまな事情から空き家が増えており、地域の将来にとって避けて通れない課題であると実感しています。
空き家問題の課題点
空き家が増えることで、地域には以下のような問題が発生します。
1. 防災・防犯リスクの増加
- 老朽化による倒壊や火災の危険性が高まり、近隣住民の安全を脅かす。
- 不審者の侵入や犯罪の温床となる可能性がある。
2. 景観の悪化
- 廃墟化した家が街の美観を損ない、地域の魅力が低下する。
3. 不動産価値の低下
- 空き家が増えることで、周辺住宅の資産価値が下がる。
4. 衛生問題の発生
- ゴミの不法投棄や害虫・害獣の発生が増え、環境が悪化する。
5. 地域経済の停滞
- 人口減少による商店街の衰退や、地域活力の低下につながる。
6. 行政負担の増加
空き家の管理や解体に関する行政コストが増大し、自治体の財政を圧迫する。
これらの観点を念頭に当日のお話をお聞きさせていただきました。
当日のプログラムと主な内容
今回の懇談会では、行政・大学・市民団体などが連携し、空き家問題を解決するための取り組みが議論されました。
◆ 鎌倉市副市長 挨拶(比留間氏)
◆ NPO法人タウンサポート鎌倉今泉台の成り立ち説明(丸尾恒雄氏)
◆ 今泉台住民アンケート結果の振り返り(特に健康について)(北里大学看護学部講師・吉田氏)
◆ モバイルパーク計画の紹介(東京大学名誉教授・秋山氏)
◆ 成功する地域づくりの取り組みと今泉台の課題(横浜国立大学名誉教授・大原氏)
懇談会を通じて感じたこと
① 住民アンケートから見えた「健康的な街・今泉台」
住民アンケートを基に他市と比較した際、今泉台の住民は健康寿命が長い傾向があることが分かりました。
その要因として、以下の点が挙げられるのではないかと考えています。
- 健康意識の高い住民が多い
- 坂道が多い土地柄で、足腰が鍛えられる
- 緑豊かな環境で、外に出たくなる街の特性
今泉台は「健康的に過ごせる街」としての魅力があり、この特性を活かした街づくりが可能ではないかと感じました。
② モバイルパーク計画と「リビングラボ鎌倉」の取り組み
懇談会では、「モバイルパーク計画」と「リビングラボ鎌倉」の取り組みについても紹介されました。
(詳しくはこちら → リビングラボ鎌倉)
これらの取り組みは、産官学民が連携し、地域の活性化を目指すものです。
今回の報告では、**「テレワーク用のコンパクトデスクの開発」や「公園を活用した新たな地域づくり」の構想が説明されました。
今泉台の空き家活用とも連動できる可能性があり、今後の動向に注目したいと考えています。
③ 空き家活用の方向性
最後に、懇談会では「空き家の活用事例」が紹介され、街全体で空き家を活かす方法を模索することが重要であるという説明がありました。
私の考え:空き家問題解決のカギは「人が住むこと」
今泉台では、80歳前後の高齢者が多く居住しており、若い世代の流入はあるものの、10年後を見据えた対策が急務です。
特に今泉台は以下の課題を抱えています。
✅ 交通の便が悪い
→メインの交通手段がバス:現在最終便も早く仕事をしている方には適していない
→駅前に出るにも時間がかかる
✅ 買い物がしにくい
→近くに買い物する場所が商店街しかなく、買い物不便地域
これらの課題があるため、現状では「住みにくい環境」であることは否めません。
空き家の利活用は重要ですが、最も根本的な解決策は「人が住むこと」です。
つまり、現役世代・子育て世代が「住みたい」と思う街づくりが必要です。
そこで、私の政策として以下の支援策を提案しています。
✅ 現役世代の住居支援(家賃補助・テレワーク支援など)
✅ 子育て世代の支援(保育・教育の充実)
✅ 空き家の活用(ワーキングスペース・交流の場としての活用)
詳細は、政策ページをご確認ください。
最後に
今回の懇談会を通じて、空き家問題が単なる「建物の問題」ではなく、地域全体の課題として捉えるべき問題であることを改めて実感しました。
✅ 空き家を減らすには、若い世代の流入が不可欠
✅ 今泉台の強み(健康的な環境)を活かした街づくりが必要
✅ 行政・大学・市民団体が連携し、継続的な取り組みを進めるべき
今後も、空き家問題の解決に向けた議論を深め、「住み続けたい街・鎌倉」を目指して行動していきます。